Q、ピアノの調整で、ピアノはどう変わるの?
A、お答えします
調律
音階を正確に保ち、和音の響きを濁さないようする。
他楽器との調和をとるため、または音感を育てるために決められたピッチ
(ピアノ全体の音の高さ)を保つ。演奏してスッキリした感じがします。
しっかり調律されたピアノは和音が溶けるようで、心地いいものです。
電子ピアノと違い、複数の弦から発生する生の音が混ざりあう感覚は、
一度知ってしまうと音楽への喜びが倍増します。
楽曲の意味と、表現の豊かさ、音楽を奏でる醍醐味がここにあります。
とくにジャズを演奏する方、他の楽器と合わせる方がこだわりを持たれています。
ジャズを弾かれる方はコードに敏感で耳で曲調を探っていき
他楽器と合わせる方は、全ての楽器と合わさった音が音楽ですのでピアノから出てくる音に敏感です。
音程を上げる |
ピアノの定めれた音程に上げるだけで音色が明るくなります |
低音中音高音のバランスをとる |
メロディーラインの音域を強調します |
倍音を有効に使う |
和音に深みをもたせることで音色が深くなります
また、作曲者の意図を音色より感じることができます |
タッチの調整
どうも鍵盤の動きと、ピアノが弦をたたく感じが一致しない。
重たい、コシがない。など不満を解消します。
弾きやすいピアノで演奏しているあなたを想像してください。きっと楽しいはずです。
感覚的には、長い時間ピアノを弾いていて、指が疲れる。手が痛い。
そう感じたらタッチに問題があります。
いいタッチのピアノは弾き心地もいいので、ゆびはそれほど疲れません。
また、鍵盤に全くスイッチしかイメージできないタッチでは
普段の練習に表現のイメージの持ちようがありません。
指の力を余すことなくピアノに伝える |
指になるべくハンマーをたたく以外の負荷をなくす |
鍵盤から指へハンマーをたたくイメージがわかるようにする |
重たい軽いといった違和感をなくす |
整音(音色の調整)
たくさんある鍵盤から出る音が全てバラバラ、一番大切な旋律を弾く場所が鳴らない。
高音側と低音側のバランスが悪い、ピアノがキンキンカンカンうるさい、
モコモコ鳴らないなど不満をお持ちの方はたくさんいると思いますが、
大切な作業はピアノの音のバランスを保つことです。
整音を施さないピアノは決してピアノの性能が出しきれません。
あなたがピアノを弾くときピアノから出てくる音に全く期待はありませんか?
それともピアノがこう答えてくれたっていう感動がありますか?
ピアノと会話ができるとしたらこんなに楽しいことはありません。
音量 |
お部屋とピアノのバランスをもたせる |
音の伸び |
ピアノ本来の発声をさせて音を伸ばす |
バランス |
低音域 高音域 中音域のバランスを整える |
音色 |
生理的にうけつける自然な音にする |
表現力 |
ピアニッシモからフォルテッシモにかけて音色も力強くする |
アクション(ピアノ内部の機構)の調整
この調整は基本中の基本です。
しかし、この調整ができてないとピアノは鳴らず、タッチは重く、いいことはありません。
逆を言えば、この調整をしっかりすれば、鳴らないピアノは鳴りやすくなり、
重たいタッチは解決できる可能性があります。
アクション(ピアノ内部の機構)の調整 |
連打がしやすくなる |
タッチにハンマーの重さだけを感じやすくなる |
指の力が逃げにくくなる |
新しい弾きやすいタッチにもどる |
|